仕事をやめると急に老け込んでしまいがち

体も健康でまだまだ働けるのに、定年になって働くことをやめてしまうと、突然やることがなくなって生きる気力もなくなってしまった……。そんな人が世の中にはたくさんいるそうです。

それから、仕事をやめてまわりからの視線がなくなるからか、急に老け込んでしまった人のこともよく耳にします。そして、いったん老け込んでしまうと、これまで着ていた若々しい服も着られなくなるから、余計に老化が進んでしまうという悪循環に入っていくのだと思います。

僕はそんな人を目にしたとき、「どんな仕事でもいいから、働けるうちは働いていたほうがいいですよ」とアドバイスを送りたくなります。働くことはちょっとした運動にもなるし、体を動かすと気分もすっきりする。人と軽くコミュニケーションを取ることで摩擦は多少あるにせよ、なんだかんだいっても楽しいだろうと思うからです。

そして、なによりも、自分の働きによってお金が手に入るということは、たぶん何歳になっても生きるうえでの大きなよろこびになると考えているのです。

体さえ動くのなら何歳まででも働いたほうがいい

もちろん、いくら働いてもバリバリの現役時代のときに比べたら、とても低い金額になるでしょう。でも、大事なのは金額の多さじゃないような気もするのです。

定年退職のときにはまわりから「お疲れさまでした」と言われるのでしょう。もちろんみんな善意でやってくれているのだけれど、それが働くということからの引退イベントではないと思います。働きたいならいつまでも働いたらいいし、自分の人生はやっぱり自分で自由に決めたらいいのだと僕は思います。

自分が今日という日に働いて、「これだけの額を稼いだ」という実感とともに、実際のお金を手のひらにぎゅっと握りしめると、やっぱりうれしくなるのではないかなって。

そうしたら「自分はまだまだやれる」とわかって、きっと体に活力が湧いてきますよ。その気になったらいくらでも、お金というものは働いた分の対価としてもらうとうれしいものじゃないですか。

だから、体さえしっかり健康に動くのなら、僕は何歳まででも働くことをぜひおすすめしたいのです。