Iの言葉に惑わされて苦しんだんだと思います。謄本には、Iの紹介で借りたであろう抵当権もありました。これを知ったHはGさんを詰めるでしょう。

そして、板挟みに苦しんだGさんは精神的に病んでしまい、首をつるということになったらしい。完全に食い物にされてしまいました。

でもなんで、日記にぼくの名前を書いたりするのよ……。

相続を守るための知識さえ持っていれば

何もわからないまま大金を相続してしまった人には、こういうわなにはまってしまう人がいます。不動産のことにせよ、お金のことにせよ、それを守るために知識がなさすぎるからです。

テツクル『ぼく、街金やってます』(ベストセラーズ)

Gさんの一件も脅迫ではないし、何か言われてもHが「共同事業をやってました」って言えば、犯罪にならない。

そもそも当事者は自殺してるし、訴える親族もいない。

かわいそうだなとは思っても、どうしようもないことってあるんです。

それにしても、Gさんの自殺で事故物件になってしまったあの広い屋敷、どうにかして手に入れたかったな。事故物件も、ちょっとしたテクニックで、値崩れせず売れるんです。

Gさんもこういう知識があれば、食い物にされずにすんだのかもね。

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