「YOU、もう新鮮じゃないよ!」

ジャニーは「一番こわいのは、周りがちやほやしすぎること。(中略)スター扱いしてるだけのジェスチャーなんだよ。あんなの大嫌いなんだ(※2)」と語ります。人気が出ても、人間性が壊れないように意図するジャニー喜多川の配慮がうかがえます。

霜田明寛『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)

また、滝沢秀明の項で紹介した、ジュニアのメンバーがテレビ局の人に挨拶をしなかったときに「ユーに10あげるから1返しなさい」と怒られた(※6)と言われたのもこれに類するものでしょう。自分は、チャンスや環境を全て与える。だから、最低限、挨拶はしろ……という、この教え。

こうしたエピソードもやはり、ジャニー喜多川がやる気と人間性を重視していることを現しています。

さらにジャニー喜多川が怒るときの“名言”に、「YOU、もう新鮮じゃないよ!(※7)」という言葉があったと国分太一は振り返ります。

10代の頃の中居正広は、ライブでのトークの際、ひとつの話がウケると嬉しくなり、同じ話を繰り返していたそうです。するとジャニー喜多川は、「同じことを繰り返さないで。違うことを考えながら積み重ねなさい(※8)」と叱ったそうです。これもまた、「YOU、新鮮じゃないよ!」につながる教えでしょう。

※1:『Views』1995年8月号
※2:『AERA』1997年3月24日号
※3:TBS「A-Studio」2019年4月5日放送
※4:NHK-FM「今日は一日“ザ少年倶楽部”三昧」2012年6月17日放送
※5:フジテレビ「新堂本兄弟」2012年7月22日放送
※6:『MyoJo』2015年5月号
※7:TBS「ビビット」2019年7月11日放送
※8:テレビ朝日「中居正広のニュースな会」2019年7月13日放送

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