まずは、「地頭」をよくする。子どもたちが自分の興味を持ったものに取り組み、探求学習、アクティブ・ラーニングを通してさまざまなスキル、ものの見方を培っていく。研究でも、プロジェクトでも、プログラミングでも、この過程で得られた「成果」は国内外の入試においても評価されるようになるだろう。

「地頭」をつくったうえで、必要ならば、従来型のペーパーテストの入試対策も行う。入試のあり方が変わりつつあるといいながら、「慣性の法則」で、もうしばらくは日本では偏差値のような基準、考え方が残るかもしれない。「地頭」さえ鍛えておけば、そのような「偏差値入試」にも対応できる。

私自身、子どもの頃、蝶の研究をしていたことが、「地頭」を鍛えるうえで大いに役に立ったと感じている。

「自分の頭で考える」教育

もともと、これまでも、「一流大学」に多くの合格者を輩出するような名門校では、「地頭」を鍛える教育をしてきた。受験のノウハウやテクニックのようなことではなく、論理的、総合的に「自分の頭で考える」教育、すなわち「地頭」を鍛える教育が実施されてきたのである。

逆に、最初から受験対策ばかりやっていると、「地頭」が鍛えられず、成績が伸び悩むという経験則もある。

お子さんの教育で悩んでいる方は、「地頭」を鍛えるという方針を立てるのがいい。国際的な学びにつながるし、従来型の日本の入試にも対応できて一石二鳥である。

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