ある種の「愚かさ」も必要

現代社会のあり方を見ていると、興味深いことに「賢さ」とともにある種の「愚かさ」も必要になってきているように思う。

タロットの「愚者」のカードは可能性、発想力を意味する。(PIXTA=写真)

「賢さ」とは、端的に言えばある評価の基準(評価関数)があって、それを最適化できることである。入試のペーパーテストで高い点数をとる、いわゆる「偏差値の高い人」が典型だろう。

一方、現代社会における「愚かさ」とは、そのような評価関数をあえて無視することである。さらに言えば、そもそも評価関数がまだ存在しないくらい新しいことに取り組むことである。