人工知能に仕事を奪われたら「ゲーム」をすればいい
人工知能の進化が社会にどのような影響を及ぼすのか、その行く末を巡りさまざまな議論が行われている。
そんな中、人々の関心が高いのは、どうやら「人工知能に仕事を奪われるかもしれない」ということらしい。
いろいろな方に、真顔で「私の仕事、なくなるんでしょうか?」と相談されることがある。仕事がなくなると、生活ができなくなる。そんなイメージが強いので、心配になるのだろう。
一方で、人工知能が発達すると、人々が働く必要が減るという考えもある。人間が仕事をしなくても人工知能が代わりにやってくれるから、それで済むという見通しである。
一部のメンテナンスや開発、あるいは人と人とのコミュニケーションの仕事を除けば、人工知能が全部やってくれる世界。働かなくても収入がある「ベーシックインカム」が実現した社会。それは、聖書の「エデンの園」のようなすべてが満たされた楽園に近いのかもしれない。
人工知能で地上の楽園が実現するかどうかは別として、もし、人間に仕事がなくなっても別に困ったことにはならないと私は考える。
仕事がなくなったら、何をすればいいのか? 私はただ単に、「遊び」をすればいいと思うのである。
脳科学的に言って、「遊び」は学習の機会である。遊ぶことで、新しいスキルや知識が身につき、脳の回路が書き換えられていく。
動物行動学の知見では、動物たちは成長のある時期に特に頻繁に「遊び」の行動をする。たとえばお互いにじゃれ合ったり、自然のさまざまなものを触ってみたりする。
興味深いことに、動物の脳の中の神経細胞同士の結合パターンは、「遊び」をしている時期に一番つなぎ変わっている。つまり、「遊び」が「学び」になっているのである。
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