それでも難しいなら、セックスの定義を変えよう

でも、カッコ悪くても、恥ずかしくても、夫婦でセックスについて真面目に話すことは大事だと感じます。男性がセックスを求めなくなると、「女性として、もう魅力がないのかな」と悩んでしまうという話もよく聞きます。

ですから、セックスの話ほど、真面目に正面切って話をする、くらいの勢いでいいのではないかと思います。

一徹『セックスのほんとう』(ハフポストブックス/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

夫婦のセックス再開にAVを使ったという話も聞きます。男性向けのAVも女性向けのAVも、どちらもファンタジーがありますが、夫婦で仲良くセックスできるきっかけになったら嬉しいです。

セックスレスについてもうひとつ大事だと思うのは、セックスのハードルを下げることです。男性はどうしても「セックス=射精」と考えてしまいます。でも、自分や相手の体調や都合で射精をともなうセックスが難しいこともある。そんなときは「1分間ハグし合う」などセックスの定義を変えるのがいいと思います。

僕は、お互いがお互いを大事にしている気持ちを共有することができたら、それはもう「セックス」だと思うんです。お互いの気持ちを通わせる方法を、相手と話し合ってみてください。

一徹
AV男優
1979年生まれ。大学卒業後、公認会計士試験の勉強中に見つけたエキストラ男優募集をきっかけにAV業界へ。2009年「an an」SEX特集号のDVD(SILK LABO監修)に出演。これをきっかけに一般女性にブレークし、人気男優へ。2018年、自身のAV監督レーベルAV「RINGTREE」を立ち上げる。著書に『恋に効く SEXセラピー』(KADOKAWA)。
(写真=iStock.com)
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