消耗品にローンを組んではいけない

垣屋美智子『使えば増える! お金の法則―ワクワクしながら資産づくり―』(時事通信社)

資産価値のあるモノにローンを使った場合、金利や手数料は“安心のための保険”ともいえます。資産の代表格の不動産を自宅としてローンで購入した場合、万が一失職などでローン返済ができなくなった場合は、自宅を売却すれば、売却金でローンを返済することが可能です。つまり、資産だからローン購入をして利子を払っても問題ないわけです。

一方で、「消耗品」にローンを使った場合は、どうでしょうか。例えば、PCを購入するのに10年ローンを組んだとします。そのPCが3年で使えなくなっても(=資産価値がゼロになっても)、残り7年間、ローンを支払い続ける必要があります。ですから、価値がゼロになってしまう消耗品に、ローンを組むのはやめた方がよいのです。

特に、社会人になってひとり暮らしを始める人は、テレビや洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなど、消耗品である電化製品をローンを使って、一気に購入することはオススメしません。優先順位をつけて、お給料を使って少しずつ購入していくべきです。

垣屋 美智子(かきや・みちこ)
HAM 代表
日本生まれ香港育ち。香港で高校を卒業したのち、単身渡米、カリフォルニア大学バークレー校卒業。株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)で役員秘書としてキャリアをスタート。2006年から2016年まで外資系証券会社、外資系運用会社にて株式アナリストとして、テクノロジー企業の業界調査や業績分析に従事。その後、株式会社HAMを創業、代表取締役に就任。経営者や中小企業向けにアセットアドバイザリーを行う。
(写真=AFP/時事通信フォト)
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