STEP1 使える情報を増やす
さて、こういう問題にはどう対処すればいいのでしょう。
ポイントは、自分たちの情報を整理して情報を増やし、相手の立場に立って相手の情報を整理し、自分と相手の距離をゼロにすることです。
もっと簡単にいうと、相手のことを理解した上で「山でこういうことやりたいと思ってない? でもそれ、海に来てもできるんだよ!」「山にはこういう欠点があるけど、その点海はいいんだよ!」と伝えればいいのです。相手がメリットに感じていること・デメリットに感じていることを汲み取り、それを自分の推しているほうのメリットへと繋げることで、説得ができるのです。
よくこういう「AvsB」の論争の場合、自分のメリットと相手のデメリットだけを挙げることで論争に勝つ、いわゆる「ディベート」の形式で問題に対処しようとすることがありますが、そのやり方ではうまくいかないことも多いです。
何より、今回行くのは旅行です。せっかく旅行に行くなら、みんなが幸せなほうがいいですよね? 相手も納得して「それなら海に行こう!」と言ってもらえるようにしたいです。そのためには、相手の立場に立って問題に対処しようと考えるといいのです。
自分の立場を掘り下げておく
というわけで、まずはスタートの「海」についての理解を深めておきましょう。海に行くと、何ができるでしょうか?
やっぱり一番は、泳いで遊ぶことができるのがいいですね。海水浴をして楽しいというのが海の利点です。他に、ビーチでバレーをしてもいいですし、砂遊びも楽しめます。また、海の家ではかき氷や冷やし中華にラーメンなど、ここで食べるから美味しいような料理がたくさんあります。
逆に海の悪いところってなんでしょう? 「泳いで遊ぶ」が一番いいところだとすると、逆に泳げない人にとってはかなり苦しいですね。また、日に当たるのがそこまで好きでない人もいるかもしれませんから、その点で海は、楽しめる人が限られているのかもしれません。