AI時代の生きる力として教育現場ではSTEMが注目されている。一方で社会人は何を学ぶべきか、立教大学ビジネススクールの田中道昭教授に話を伺った。

AI時代のビジネス新潮流

自分は文系だからSTEM(科学・技術・工学・数学)やプログラミングは関係ないと考えている人は多いでしょう。たしかに、ビジネスパーソン全員がSTEMやプログラミングを学ぶ必要はありません。ただ、テクノロジーに関しては別。基礎的な知識を持っていないと、ビジネスの潮流がわからなくなるおそれがあります。

なかでも知っておくべきテクノロジーは、やはり人工知能(AI)です。なぜいま急にAIが浮上してきたのか。大きいのは、ディープラーニングの進化です。従来は、人間に指示された着目点によって学習を行っていましたが(マシンラーニング)、いまのAIはビッグデータをもとに学習を繰り返し、そこにある規則性や関連性を自律的に見つけ出します。

では、AI時代にビジネスをリードするのはどのような企業でしょうか。じつはAIのアルゴリズムや、それを開発する優秀なエンジニアだけでは決定的な差別化の要因になりません。AIの成長に大きな影響を与えるのは、学習のもとになるビッグデータの量です。つまり、大量のビッグデータを有する企業がAI時代の勝ち組になるわけです。