「社会のために尽くす人」「リーダーシップのある人」になれ
「どんな大人に育ってほしいか」という問いに関しても東大生家庭と一般家庭では差があった。「社会のために尽くす人」「リーダーシップのある人」の回答は東大生家庭が一般家庭に比べて高かった。少なかったのは「自分の家族を大切にする」「友人を大切にする」などの項目だった。
「東大生家庭のほうが、子どもが社会で活躍するなど、どちらかというと目立つ存在になってほしいという視点があると思います。日本人的というよりは欧米人的な発想ですね」
また幼稚園や保育園を選ぶ際の基準では「のびのび遊ばせてくれる」が東大生家庭では一番多かった。河村さんはこの点に注目する。
「のびのび遊ぶことが子どもにとってなによりの学び。うちの場合は毎日3kmのマラソンで体を丈夫にすること、自然と触れ合わせることを特に意識していました」
母学アカデミー学長
独自の教育法を実践し3児を育てる。長男は東大、次男は京大に進学。長女はイギリスに留学中。著書に『0歳から6歳までの東大に受かる子どもの育て方』『親も楽しむ後ラク子育て』『お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?』などがある。