「そうじゃなくて」を言ってはいけない
2.聞く耳持たない系
フラットでオープンな関係を好むミレニアル世代の部下は、自分達の話をきちんと聞いてくれることを望みます。聞く耳を持たない上司は彼らにとって嫌なもの。
部下の話をさえぎって「そうじゃなくて」「だーかーらー」と話し出す。これも一発退場ものです。
また、ミスやトラブルの報告を受ける際、「言い訳はやめろ」と言う上司もいます。これも、一発退場ものです。そこまで言わなくても、部下がミスやトラブルの経緯を話している時、きちんと聞かなければ同じような印象を与えてしまいます。
ミスやトラブルの報告の際、部下は「自分はきちんとやっていたのに、しかたなく起こったことである」というように話すことが多いもの。それを「言い訳」と感じてしまうのは理解できます。ただ、そこはグッとこらえて聞きましょう。聞いているうちにだんだん部下も素直になってきます。「自分の確認も足りなかったのですが」といったセリフが出てから対処や再発防止の話し合いをしたほうが、話がスムーズに進みます。
ポジティブな表現に言い換える力
3.出口ふさぎ系
ミレニアル世代の部下は自由を求め、窮屈な状態を嫌います。部下に窮屈さを感じさせるのが、否定的な表現。例えば「諦めるな」「遅れるな」「ミスするな」「勝手に判断するな」のように否定的なセリフを多用すると、部下は「やってはいけないこと」が増えていくように感じ、出口をふさがれるような窮屈な思いをすることになります。
否定的表現は、ポジティブな表現に変えるのがお勧めです。「諦めるな」→「最後まで頑張ろう」、「遅れるな」→「期限までにやり切ろう」、「ミスするな」→「完璧に仕上げよう」、「勝手に判断するな」→「事前に相談してほしい」というように変えていきましょう。
また、否定的な言葉に加え「なぜ」をつける質問にも気を付けましょう。「なぜミスしたんだ?」「なぜ進まないんだ?」これらの質問は相手が責められ、追い込まれるように感じるものです。同じ質問をするのでも「ミスの原因はなんだった?」「進める上での障害はなに?」というように、「なぜ?」を「なに?」に変えるとよいでしょう。
質問に関しては「何度言ったらわかるのか?」「どれだけミスすれば気が済むのか?」「おかしいと思わないのか?」など、相手が答えられないようなものも出口ふさぎ系です。このような質問も嫌われます。それに、尋ねたところで効果は期待できませんのでやめましょう。