話にオチをつければ許されることも

4.自慢話系

SNSで繋がるミレニアル世代。彼らが大切にするのは「共感」です。自慢話は共感できないもの。当然嫌がられます。

一晩でボトルを2本あけたといった酒豪伝説、ケンカで何人やっつけたという武勇伝、異性関係の自慢話などを長々とするのは一発退場もの。プライベートの自慢話は論外として、仕事関係の昔話でしばしば耳にする「オレの若い頃は営業で毎日100件は飛び込み訪問をした」「しょっちゅう徹夜で企画書作ってた」といった話も嫌われる可能性大です。

部下からすれば、上司の「オレの若い頃」はまったく知らない時代。今は徹夜で企画書を作ろうにも、「早く帰れ」と言われる。時代が違うため共感できません。

そもそも自慢話は聞く側に劣等感を与えるため、歓迎されないもの。しかし、自慢するつもりがなくても昔話として言ってしまうこともあります。うっかり自慢話的な脈絡になってしまった時にはオチをつけるのがお勧めです。

「100件は飛び込み訪問したけれど、どれも『間に合ってます』と言われて5秒で話が終わっちゃうんだ」
「徹夜で作った企画書は、いつも誤植だらけで上司からメッチャ怒られた」

こんなオチをつければ、なんとか嫌がられずにまとめられます。

短時間で濃いコミュニケーションをとる

5.職人系

自慢話を嫌がるミレニアル世代の部下。だからといってなにも話さなければ、それもマイナス。人とのつながりを重視するミレニアル世代の部下は、上司との間にフランクなコミュニケーションを求めるからです。

上司の中には、職人気質で黙々と自分の仕事に打ち込む人も少なからずいます。特に現代の上司層はたいていプレイングマネージャー。限られた時間の中で、部下とのコミュニケーションよりも、自分の仕事を優先せざるを得ないこともあるでしょう。

しかし、「職場のコミュニケーション促進」は管理職の役割のひとつであることも確かです。自分の仕事と部下との会話、この2つを両立させるためのキーワードは「短時間で濃いコミュニケーションをとる」ことです。

お勧めは、月に1回、部下と20分~30分の個別面談をすることです。仕事の進捗を確認するとともに、状況を共有します。会話のポイントは話すより聞くことです。「いま仕事で困っていることはどんなこと?」のように尋ね、丁寧に話を聞きます。

たまには、一緒にランチをしながら会話してもよいでしょう。仕事以外の話題も自然に話せ、お互いの距離を近づける効果も期待できます。