生まれて初めて、書斎で過ごす至福の時間

家づくりで一番こだわったのが、私専用の「書斎」をつくったことです。わずか4畳の部屋ですが、生まれて初めて持った自分の「隠れ家」で過ごす時間が、今の生活で一番の楽しみになっています。

書斎には、備え付けで机と壁一面の本棚を設け、ちょっと値の張るソファを購入しました。私は昔から絵画や彫刻などの美術品を眺めるのが好きで、国内外の出張のたびに、気に入った作品を買い求めてきました。書斎には数百冊の書物とともに、それらの美術品を飾っています。妻からするとガラクタ同然かもしれませんが、私にとってはどれも宝物。「絶対にここにあるものは触るな」と厳命しているので、妻も娘も書斎には滅多に立ち入りません(笑)。

書斎といえば、よくあるパターンは、子どもが巣立った後の子ども部屋を転用するというものですが、最初から書斎としてつくるのは、やはり気合の入り方が違います。

自宅の完成後、建築実例の1つとして、お客さまが見学に来られることが何度かありましたが、男性は全員、私の書斎を見て「このような書斎を自分もつくりたい」という感想を持たれたようです。

わが家では「飲んで帰ってきて風呂に入らなかったら、主寝室のベッドで寝てはいけない」というのがルールになっていまして、酔っ払って帰った夜は、書斎のソファで寝ることもあります。また、休日の夜に、書斎にあるテレビで好きなDVDを見ながら、ウイスキーの水割りを飲むのは、まさに至福の時間ですね。

ワガママを叶えたマイホームで毎日が変わった

これまでずっとマンション暮らしでしたが、「一国一城の主になった」という感覚は、注文住宅に住むようになって、さらに強く味わうことができました。私も書斎づくりにはこだわりましたが、「こんな家をつくりたい」という施主のワガママが、最大限通るのが、何より注文住宅のよさだと思います。

家をつくるかどうか迷っている方がいらっしゃったら、「生きていることが楽しくなりますよ」とお伝えしたいですね。私も自分の家ができてから、毎日会社から家に帰るのが楽しみになりました。そう言いながら、仕事が終わってもまっすぐ帰宅せず、飲んで帰る日も多いのですけれど(笑)。

能村盛隆(のうむら・もりたか)
大和ハウス工業 執行役員人事部長
1963年、山口県生まれ。86年に大和ハウス工業入社。東京支社人事部長等を経て、2014年10月より執行役員人事部長。
 
(構成=大越 裕 撮影=高見尊裕 写真=iStock.com)
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