いまだ高給の代表格の3大銀行
3大銀行グループにおいて業務を担っている中核子会社の平均給与は表にはないが、有価証券報告書の数字を紹介しておきたい。三井住友銀行は平均年収810.5万円(平均年齢36.3歳)、三菱UFJ銀行は平均年収773.3万円(平均年齢37.5歳)、みずほ銀行は平均年収744.5万円(平均年齢37.7歳)となっている。
社歴の浅い従業員を含めて算出しているため、持株会社に比べると平均額が数百万円ほど低くでる。それでも、大手銀行は高給の代表格。30代に給与は急カーブで上昇するといわれる。ただし、平均額だけでいえば、リーマン・ショック前の2007年度に届いていない。三井住友銀行は19万円、三菱UFJ銀行は53万円のダウンである。みずほ銀行は海外部門を担当していた旧みずほコーポレート銀行と比べると140万円近い減額である。従業員平均年齢は40歳未満。幹部候補などを除くと出向や転籍が多いことを意味しているのだろう。
国内最大手のベンチャーキャピタルが5位に
5位のジャフコは、ベンチャーキャピタル国内最大手。投資先の新規上場(IPO)によるキャピタルゲインなどを収益源とする。同社の平均給与は毎年100万円単位で上下している。14年度1176万円、15年度1205万円、16年度1110万円、17年度1246万円となっている。
リースを中心とするオリックスは856.1万円で32位。16年度、17年度と連続で850万円台となっている。かつては700万円台前半だったため、給与水準は上がっているといえる。
91位のかんぽ生命保険は、内務職員と営業職員それぞれの平均年間給与や平均年齢等を公開しているが、両部門での平均年収の差は200万円以上と大きい(内務612.1万円、営業820.2万円)。また、連結および単体の従業員数を公開しているが、給与等は単体の数字のみを公開している。そのため今回は単体・両部門合算の平均値のみを掲載した。また純粋持株会社で従業員数ゼロの岩井コスモホールディングス、調査時点で上場後の有価証券報告書が開示されていなかったアルヒ、日本リビング保証、三十三ファイナンシャルグループはランキングから除いた。