「お父様の尊敬できるところはどこですか」(早稲田実業、洗足)という質問では、「尊敬」の言葉の意味がわからない場合に面接官へ質問できるかも問われている。また、「あなたがブランコに乗ったばかりのときにお友達が代わってと言いました。どうしますか」(聖心)、「二番目になりたいものは何ですか?」(暁星)など、予期せぬ質問も多い。答えに詰まったとき、どうすればいいのか。
「その場で考えて自分の言葉で話せるかというのをチェックされているため、どんな質問にも答えを出す練習が必要です。ただ、子どもが答えられなければ、面接官は言い方を変えたりと工夫してくれます。一番いけないのは、心配した親が助け舟を出すこと。過保護な印象を与えてしまいます」(大岡氏)
工夫を凝らした質問の数々が面接の場では飛び出すが、結局必要とされているのは「聞く力」や「相手の立場や心を察する力」「自らの思いを相手に伝えられるコミュニケーション能力」ということになりそうだ。
大岡氏は、「小学校受験は『聞き取り』に始まり、『聞き取り』に終わる」と表現する。そのなかには、「子どもが親や先生の言葉を聞き取る力」に加えて、「親が子どもの言うことや学校の理念を聞き取る力」も含まれているのだろう。
両親向け
・お父様のご趣味は何ですか
・お子様がいじめられていると相談してきたらどうしますか
・なぜキリスト教系の女子校を希望されたのですか
子ども向け
・お父様の尊敬できるところはどこですか
・あなたがブランコに乗ったばかりのときにお友達が代わってと言いました。どうしますか
・二番目になりたいものは何ですか