まず、店内に入ってすぐ目についたパンを手に取ります。そして上着と帽子を脱ぎ、メガネを外します。もしAIが正しく認識できていなければ、上着を脱いだ私は別人扱いになり「この人はパンを取っていない」と判定されます。

商品を手に取ったかは、棚に付いている小型カメラで判定されているようです。そこで、飴を1度手に取って棚に戻す行動を3回繰り返します。人間が起こしうる、このようなイレギュラーにもAIは対処できるのでしょうか。

そしてこの後は、同種のガムを3つ同時に手に取った後、ドライフルーツとクッキーを同時に手に取りました。

これで私が手に持っているのはパンとガム3つ、ドライフルーツとクッキーになりました。AIは正しくこれを認識できているのでしょうか?

会計用の端末前に立つと……エラーを起こすと思われたパンや、ガムの個数も正しく把握されています。AIの正確さに驚きながら、Suicaをタッチして支払いです。

商品をレジに出してスキャンし、お釣りを手渡しする手間がないため、一瞬で会計は終了。買うものが決まっていれば入店から退店まで15秒とかからなそうです。参考までに、正午に同じ商品を駅のコンビニで買った場合は会計まで3分かかりました。

技術の進歩を生活の発展に結び付ける企業の努力に、私は感動を覚えましたが、新しいものを受け入れなければこの感動はありませんでした。できる限り物事を受け入れようとする姿勢が大事です。

山野祐介
行動するお金博士
1991年生まれ。自らの節約生活をもとにした「1週間食費0円生活」を月刊誌で連載中。節約術やお金の最新事情に精通。
(写真=iStock.com)
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