たまの息抜きもスキャンダルのようにしてしまう
週刊誌のよくやる手だ。まず、こんな疑惑があるらしいと、怪しげなものを持ち出し、その真偽を確かめもしないで、もしこれが事実だったとすれば大変なことだと読者を誘導し、それを“前提”にして起こる不都合なことを並べ立て、読者を「本当かもしれない」と思わせていく手法だ。
こういう記事は、始めと終わりだけ読めばいい。最後に、圭さんを支援している奥野総合法律事務所を通じて、彼に質問を投げると、本人から「まったくの事実無根。ビザはちゃんと取得している」という返事が来たと事務所から連絡があり、「留学の3年間、途中で帰ってくるという話も全然ない」と付け加えたそうだ。
マッチポンプ的記事作りとは、このことをいうのである。
「文春」(10/25号)は、圭さんのたまの息抜きも、スキャンダルのようにして報じる。
いわく「小室さん迫る11月危機、5人の美女とのNY飲み会動画」。圭さんを交えた飲み会がマンハッタンのエンパイヤ―ステートビル近くのコリアンタウンのレストランで開かれたそうだ。
テーブルには1人の男性とアジア人や欧米人などの女性5人
私も一度行ったことがある「New Wonjo」という、炭火焼き肉のおいしい店。この時の圭さんの楽しげな様子を映した動画がSNSに上げられていたというのだ。
テーブルには1人の男性とアジア人や欧米人などの女性5人。この男性は圭さんではない。動画の後半部分で、グレーのジップアップジャージというカジュアルな格好で、携帯をいじりながら楽しそうにしている圭さんが映っている。
5人の美女は同級生たちなのだろう。これだけの話なのだが、ここから「文春」は、マスコミの目を避けていた圭さんの母親が2カ月ぶりに自宅に戻ったこと、眞子さんはいまだに圭さんとの結婚に強い意志を持っていることなどを書き連ねる。
そしていつものように、11月30日に誕生日を迎える秋篠宮が、少し前の会見でどのような発言をするのか注目されると結ぶ。