「未来の自分を想像」で嫉妬の発作を止める

大人の考え方ができないのは、「精神年齢が低い」「器が小さい」ということではなくて、「嫉妬の発作で脳の記憶の部位が刺激されて、過去に戻ってしまう」という現象が起きているから。

脳の電気刺激で記憶がシャッフルしてしまい、「うー! 幼稚園児!」という具合になります。すると、「あの人ずるい!」が止まらなくて、ずっと頭の中で駄々をこね続けてしまうのです。「ずるい!」と連発して嫉妬の発作がおさまらなければ、記憶を整理する部位の電気刺激がおさまらずに、「子どものまま」の精神状態から戻ってこられなくなる、という悪循環になります。

でも、この電気刺激を止める方法があります。それは「未来の自分の脳をまねする」ということ。すると、「あれ? いつの間にか嫉妬の発作が止まった!」という感じになるのです。

若い子にムカついて仕事が手につかず

ある方が「あの若い子は仕事もしないのに、上司やお客さんから好かれていて、成績を上げていてずるい!」と嫉妬しています。そして、「もうあの職場は嫌だ!」と辞めることまで考えていたのです。周りの人に相談すると、「そんな職場は辞めちゃいないよ!」「そんな仕事を真面目にやらないやつは相手にしなければいいのに!」といろいろな意見を言ってくるので、ますます混乱します。

職場でその若い同僚を見るたびに、ムカついて仕事に集中できなくなって、ミスを連発。「ミスをしたのはアイツのせいだ!」とさらにイライラして、仕事が手につかなくなっていたのです。

そこで、「あの同僚ムカつく!」という嫉妬の発作が起きているときに、「5年後の自分」と思ってもらいます。すると、「あれ? ちょっとおさまったかも?」という感覚に。「若いったって、今だけだからな!」という怒りがまだあったので、今度は「10年後の自分」と思ってみたら、「あれ? どうでもいいかも!」という感じになります。なんだか、南の島のビーチの風景が頭に浮かんできて、「もしかしたら、10年後は南の島でバカンスを過ごしているのかも!」と思ったら楽しくなってきます。

すると、これまで近づいてこなかった若い同僚も近づいてくるようになり、「あれ? こいつけっこういいやつじゃん!」という感じになって、印象が変わるからおもしろいのです。