大げさすぎるぐらいに土下座。許してもらったら、抱きつく!
まずいと思ったらすぐに出向く
一番いい対処法は頭を下げちゃうことですな。相手の足下にタタタッと走っていって、汗をかきかき土下座する。「まことに申し訳ございません、この通りです」って。嘘でもいいからとにかく頭を下げる。相手の怒りが爆発する前に、気配がよくないなと思ったら、すぐに出向いて先手を打つ。「ただいま全力を尽くしておりますので、いましばらくの猶予を」とか「奮闘努力しておりますが、なかなか衆寡敵せず(多勢に無勢)」なんて大げさなことを言うわけですよ。
3回も頭を下げれば相手もうんざりして「わかった、わかった」となるかもしれないし、「大したヤツだ」と逆に株が上がるかもしれない。許しを得たら「ありがとうございます」って抱きついてみたり。それくらいの演技をすればいいんです。私がそうされたら「アホか。その手は食わんぞ」って言いますけどね(笑)。世の中、先に頭を下げられて命まで取ってやろうという根性のあるヤツはそうそういない。腹を括って先に頭を下げたら勝ちなんです。
敵もさる者で、誰か謝りにきそうだったら居留守を使うとかね。入院していると言うと見舞いに来られちゃうから、海外出張とか適当なことを言ってね。「先に頭を下げられたら負け」と思って用心しているしたたかな人もいる。居留守を使う相手には朝、会社の前で張っているといい。朝イチから衆人環視で「申し訳ありません!」ってやられたら、無下にはできない。
頭なんて、帽子を被るか、人前で下げるか、それくらいしか使い道がないですよ。頭の下げっぷりのいい人は、とにかく人に可愛がられる。わざとチョンボをやって頭を下げて、相手の懐に入っていく強者もいますからね。