循環器内科は、なぜか体育会系

相田さん(仮名) ●研修医1年目、大学病院腎臓内科 ●首都圏の私大医学部卒 ●家族に医師はいない、大学時代はサッカー部
伊佐山さん(仮名) ●研修医1年目、大学病院救急科 ●首都圏の私大医学部卒 ●父は開業医、大学時代は水泳部
梅村さん(仮名) ●研修医1年目、大学病院循環器内科 ●首都圏の私大医学部卒 ●両親とも医師、大学時代はサッカー部

――こんばんは。みなさん、3人そろって、よく集まれましたね。残業はなかった?

【相田】いや、たまたまですよ。正直言うと、全員出席は無理かと思っていました。たぶんこのなかの誰かは、突発的なことが起きて病院を出られないだろうなと。ただ、僕の場合は今、腎臓内科にいるので、急患がなければ18時、あっても21時には仕事が終わります。当直がない日であれば、ある程度、帰れていますね。

――そこでまず、勤務状況を知りたいんですが、朝は何時頃から仕事が始まるんですか?

【相田】研修医は病棟で入院患者さんの採血などを担当するので、回る科にもよりますが、大体7時から8時くらいでしょうか。科によってはもっと早いこともあります。

――では、帰れるとはいえ、大体12時間くらいは勤務されているわけですね。

【相田】はい。でも、もっと楽な科もありますよ。麻酔科の先生たちは朝8時に来て17時や18時にはきっちり帰りますし。

――みなさんのような初期研修医は、ローテーションの仕組みによって数カ月ごとに複数の診療科を回りますが、勤務の大変さも回る科次第だということですね。ほかのお二人はいかがですか? 循環器内科と救急科というのは、急患がバンバン運ばれてくるイメージですが。

【梅村】そうですね、僕が今回っている循環器内科では、冬になると心筋梗塞がだんだん増えてくるので、夕方に緊急カテ(ーテル)が入ると、夜遅くなることはあります。とはいえ、日をまたぐことはほとんどないです。

――心臓に細い管を入れて検査・治療するのがカテですが、この治療はドラマティックですよね。運ばれてきたときは今にも命を落としそうだった患者さんが、カテをやると数時間後にはピンピンしていることもある。

【梅村】そうですね。循環器内科は指導医の先生たちも体育会系で、急患が運ばれてくると「やるぞ!」って感じです(笑)。