大学病院の夜間診療には行っちゃダメ! 研修医が当直しているんだからね。医者のなかには、そんなことを言って患者を脅かす人がいる。実際にはどうなのか。研修医を集めて真相を探ってみた。

研修医とインターンはどう違う?

研修医を「インターン」と呼んでいる人はいませんか?

写真=iStock.com/ipopba

かつて医学部の卒業生は、医師免許を取る「前」に、医療現場で無給のインターンをさせられた。あの東大全共闘が暴れたのは、もとはといえば「インターン制度廃止」運動が発端だった。おかげでこの制度は約50年前に廃止され、医療現場ではすでに死語になって久しい。

ところが、研修医はいまだに、世間からしばしば「インターン」と呼ばれてしまう。それ、間違いですから。

では、インターンと研修医との違いは何か。研修医は医師国家試験をパスした後に、一定の給料をもらってなるものだ。現在の研修医制度は2004年にスタートした。実はインターン制度廃止後も、約30年にわたり、研修医の労働面や給与面での処遇には問題が多かった。そこで抜本的な制度改革が行われ、今の研修医制度ができあがったというわけだ。

▼研修医制度とは?
●インターン制度が前身(医師免許取得前、無給)
●1968年、臨床研修制度となる
●2004年、現在の研修医制度スタート
●初期研修期間は医師免許取得後2年間
●初期研修後は3~5年間の後期研修に入る

だから、今の研修医は、昔みたいにひどい扱いをされているわけではない。世間の人が信じ込んでいる「インターンに診てもらうのは怖い」というウワサは、多分に誤解を含んだ都市伝説のようなものだろう。

とはいえ、研修医は相変わらず忙しいし、給料も安い。がんばっているけど、彼らの多くはへとへとだ。

現代の研修医たちは、どんな思いで仕事に向き合っているか。その実態を知るために、11月の某夜、首都圏にある某大学病院の現役研修医3人に集まってもらい、座談会を行った。

聞き手は、医学部出身のライター・朽木誠一郎。