一方、比較的糖質の少ない野菜もあります。たとえばアボカド。繊維が多いぶん、糖質は少なめです。もやしも、一袋で糖質2グラム。1袋食べ切れば「1日5グラム」の半分近くになってしまいますが、シャキシャキした歯ごたえを感じたいときに、アクセント的に使用するのはおすすめです。
糖質制限の観点から見た、食べていいもの・いけないものの一覧を見てみましょう。
野菜だけ食べて空腹を我慢するということは、野菜から糖質を摂り続けるため糖質への依存が断てないうえに、飢餓状態によって太りやすい身体を作っているということなのです。なんともうまくない手だと思いませんか?
タンパク質はいくらとっても構わない
断糖食生活においては、タンパク質をいかにきちんととるかが決め手です。筋肉のモトになるタンパク質を摂りつつ、運動で筋肉量を上げて基礎代謝を上げるという手法だからです。ですから、肉や魚はいくら摂っても構いません。卵も「1日1個」などといわず、3個でも4個でも食べて結構です。
体重60キロの人なら、1日に必要なタンパク質量は90グラム。そのためには、350グラムの肉や魚をとる必要があります。小食な人でない限り、ご飯やパンを抜けばこれくらいの量は平気で入ります。それでもお腹がすく場合は、もっと増やします。
それによって太ることはありません。タンパク質には糖質のような依存性がないので、「お腹がいっぱいなのに、それを超えて食べ過ぎる」ことがありません。消化に手間のかかる「重い」食べ物でもあるため、速やかに満腹になり、食べ過ぎることなく満足します。
肉類を食べるときは、牛肉、豚肉、鶏肉、ときに羊肉とできるだけバラエティを持たせることも大事です。30品目を推奨するような俗にいう栄養バランスは無視していいですが、かわりに「糖質制限食内でのバランス」を意識してほしいと思います。肉ばかり、魚ばかりではなく、肉と魚をバランスよく食べます。さらに、肉と魚も同じ種類ばかりではなく、いろんな種類を食べます。