「霜降り肉」は目標到達後も避ける

ハタイクリニック院長の西脇俊二氏

ここで気をつけるべきは、脂肪です。脂質は細胞壁の材料なので断ってはいけないのが基本ですが、目標体重に達するまでは、減らしたほうが効果が大きいので、目標体重までは脂身もこまめに取り除きましょう。さらに、目標到達後も避けたいのは、霜降りの肉です。霜降り肉はタンパク質が少なく、脂肪分が多いうえに、糖も含まれています。肉を食べるときは「赤身肉」が一番です。

牛肉ならモモやヒレ、豚肉も、バラ肉よりロースやヒレを選ぶこと。鶏肉は全般に脂肪分は少なめですが、モモより胸肉やささみがベターです。魚介類も良質なたんぱく源です。種類が豊富なので、食卓のバリエーションを増やすのに最適です。

焼き魚は塩コショウか自作のポン酢で

ただし、青魚の脂分には注意しましょう。脂肪酸のDHAやEPAは脳細胞を活性化し、血液サラサラ効果ももたらす素晴らしい成分ですが、とるのはある程度体重が減ってからにしましょう。また、魚は刺身・焼き魚・煮魚など色々な調理法を楽しめる点も魅力ですが、甘辛い煮魚には砂糖がたっぷり入っていますし、厳密にいえば、焼き魚にポン酢をかけたらそこにも糖は入っています。外食ならばポン酢をやめて塩コショウ。自炊するならポン酢は醤油と好みの柑橘類を混ぜれば、さらに糖を減らせます。

野菜や果物を摂らないぶんのビタミンやミネラルは、サプリで補給します。タンパク質の比率が高まった結果として起こる腎臓の負荷を考えて、「たくさん水を飲む」というフォローも行います。

つまみ食い知識で、やりたいことだけやる糖質制限まがいのダイエットは、もうやめましょう。理論に基づいてシステマチックに行うのが、これからの糖質制限です。糖質制限は、ハンパにやるならやらなくていいのです。短期間の「糖リセット生活」で目標体重まできっちり下げて、そこからは2キロ程度の幅を持たせてきっちり維持することをおすすめします。

西脇俊二(にしわき・しゅんじ)
ハタイクリニック院長
弘前大学医学部卒業。1991~96年国立国際医療センター精神科。1996~2007年国立秩父学園医務課医長。1992~2007年国立精神・神経センター精神保健研究所研究員。大石記念病院(足立区)、皆藤病院(宇都宮)勤務を経て、2009年、ハタイクリニック(目黒区)院長に就任。2010年よりEuropean University Viadrina非常勤講師。2014年よりAyurvedic Medicine Practitioner(California)。著書に『断糖のすすめ 高血圧、糖尿病が99%治る新・食習慣』(ワニブックス)などがある。
(写真=iStock.com)
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