そのうえで、あなたの評価基準を公表します。例えば、「個人の成績だけでなく、チーム内で連携をとっているか、リーダーに報告、連絡、相談をしているかも評価基準にしている」といった具合です。マウンティングする人は、他人から非難されることを極端に嫌います。そのために1人で勝手に判断して仕事を進めてしまうタイプが多いので、それを予防するのです。
次に、マウンティングをする部下を呼び、一対一で話を聞きます。あなたが心を開いてくれていることがわかれば、部下が抱える「恐れ」が軽減し、周囲への攻撃は減ってくるはずです。
このとき、部下があなたに対してもマウンティングを仕掛けてきたら、「俺はおまえのことをわかっているからいいけど、ほかの人にもそういう言い方をしていると、誤解を招くよ」と、この機会に伝えましょう。決して無関心を装わず、あなたが相談役であり、味方であるということを体現しながら、組織内のルールは守るように指導することを忘れないでください。
一方、あなたが単なる同僚の場合は、マウンティングする同僚を過剰に意識すると、相手のマウンティングは増長します。その場の感情だけで行動せず、客観的に接してください。
評価基準を公表し、組織のルールを守るように指導