「お会いしたい人リスト」を作る

結果として30代以降、社会の中でより大きな役割や責任を持った時に差が生まれるからです。20代はカネ儲けよりも、ヒト儲けできるかどうか。自身を高め、そしてヒト儲けができる時間を過ごしたいものです。

「わらしべ長者ランチの法則」をはじめ、20代につながりづくりをしていくポイントをこれまでも紹介してきました。何も仕事選びだけでなく、日々の過ごし方で大きく変わること。金儲けはそれからしても遅くない。

僕はスマホの中に「お会いしたい人リスト」をメモしています。著名な人もいるし、噂に聞く同じ業界の営業マンだったり。誰に会いたいか。そして、どんなことをお話ししてみたいか。お会いした人は、思いついた時にメモするようにしています。そして勉強会のゲストは誰にしよう……という時に、そのスマホのメモを見てみる。友人との会話の中で、リストにある方の名前や取り組みが出てくれば、うまくつながれないか探ってみたり。自ら「ヒト儲け」をするためにできる、ほんのちょっとの、しかし大事なコツです。ぜひ、皆さんもしてみたらいいと思います。

20代の貯金はいらない。「カネ儲け、よりヒト儲け」。

迷ったら、困難なチャレンジをしたらいい。力をつけてネットワークをひろげていく。そして、周りが付き合いたいと思うような自分になっていくこと。

それが30代以降に大きな差になっていくからです。

自分がやらなきゃ誰がやる、今やらなきゃいつやるんだ

仕事を選ぶ基準はもちろん、人それぞれでしょう。安定性や給与、福利厚生が大事という人もいるでしょう。立地や知名度という人もいるでしょうし、一方、働きがいや成長できるか。もちろん、仕事内容も大きなポイントでしょう。

僕は、実はずーっとやりたいことや夢がありませんでした。大学に入ってから事あるごとに将来の夢を聞かれたり、先々やりたいことは? と聞かれてもあまりはっきりと答えることができませんでした。

読者の中には、僕と同じように「やりたいことはなんですか?」と問われて言葉に窮する人も、きっとたくさんいることでしょう。けれども、それは当たり前のことだとも思います。

だって、中学校・高校・大学と学生生活を過ごす中で、ほとんどの人は学校の先生と塾の先生、そして親とバイト先で出会う人……くらいしかオトナに会うことがなかったのですから、目指すオトナの姿をイメージするのは容易でないと思います。

だからこそ「目についたら行ってみる、誘われたら断らない」でも書いたように、様々なものにふれてみる・体験してみることが重要だと思うのです。たくさんの物事にふれる中でこそ、自分自身を相対化できる。そうやって、自分の中のモノサシが形作られていくのです。