重要な予定の前後には白色をつくる

現在、私は13のチームを率い、数百人の部下を束ねています。すべてのチームを均等にみてしまうと、絶対的に時間が足りません。このため習熟度の低いチームへ集中的に時間を割くようにしています。そういうチームは大抵、「どうしたらいいですか」と聞いてきますが、私は「どうしたらいいと思う?」と聞き返します。すると次第に「こうしたいと思いますが、いいですか」という質問に変わってきます。これを続けるとチームは自立し、手がかからなくなるんです。

チームが自立すると、質問も減り、会議にも呼ばれなくなり、次第に自分の時間ができていく。そこで考える時間をつくり、大局をみるようにします。

スケジュール管理も大局的に判断したほうが効率的です。私は1週間、1カ月、3カ月の単位で、紙の手帳に予定を書き入れます。そのとき重要な予定は「濃色」、そうでない予定は「淡色」、自分の時間は「白色」にします。そして重要な予定の前後には白色をつくり、考える時間を確保するのです。

優先順位は大局的な視点から決めておかないと、「こなしていくこと」に溺れてしまいます。最近、若手社員を指導するときは「すぐにとりかかるな。まずはパソコンを閉じよう。キーボードにボンドを塗るぞ」といっています。それぐらいの意識で、仕事を振ってみてください。

▼自分が作業をせずに済む方法を大局的に考え、適切に割り振る

木部智之
元日本IBMシニア・プロジェクト・マネージャー。1976年生まれ。2002年日本IBM入社。著書に『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(KADOKAWA)がある。
 
(構成=伊藤達也)
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