2045年くらいに「シンギュラリティ」が訪れる

進歩が目覚ましい人工知能。その能力が人間を超える「シンギュラリティ」(技術的特異点)が起こるのかどうか、起こるとしたらいつくらいなのか、という議論がある。米国の発明家レイ・カーツワイルは、2045年くらいに「シンギュラリティ」が訪れるのではないかと予想している。それに対して、もっと早いのではないか、いやそんなことは起こらないなど、さまざまな議論がある。

佐藤天英名人は、将棋ソフト「PONANZA」に2連敗。(AFLO=写真)

私は最近、シンギュラリティはもう起こっているのではないか、と考えている。人工知能、より一般的に情報処理システムは、すでに人間の能力を超えてしまっているのではないかと思うのである。

もともと、人間の脳の情報処理の能力は限られている。アメリカの心理学者、ミハイ・チクセントミハイによれば、1秒間にせいぜい100ビット程度の情報しか、人間の意識は処理できない。