人間は人工知能のように考えることができる
時々、パニックに陥っている人、ないしは、陥りそうになっている人を見かける。
そのようなパニックは、自分がどうすることもできない事態に直面することから起こる。これから大変なことが起こりそうだという予感も、不安の原因になる。
そのようなときには、できるだけ論理的に、しかも定量的に考えることをお勧めしている。難しいようだけれども、慣れてしまえば、簡単なことである。
例えば、ほかに案件がたくさんあるのに、急に大きな仕事が入ってしまったとしよう。しかも、締め切りは3日後! というとき、取り乱したり、落ち込んだりしている人をよく見かける。そのような感情的な反応は自然なものだが、仕事を片付けるうえでは助けにはならない。
あくまでも論理的に、しかも定量的に考えるのがいい。3日後までに片付けなければならない仕事の量は、どれくらいか。誰かに手助けしてもらえるか。その仕事をするために、先延ばしできることはないか。もし3日後までにできなかったら、どんなふうに対処すればいいか。
さまざまな可能性を冷静に分析し、それぞれの場合においてやるべきことを決めておけばいい。そうすれば、パニックを起こさずに対処できる。
そう、まるで「人工知能」のように。