マスコミではあまり報じられていないが、希望の党と立憲民主党は今、「野党第1会派」を巡り熾烈な争いをしている。11月10日の段階で衆院の立憲民主党の会派は54、希望の党の会派51。僅差だ。国会では、野党の第1勢力になるかどうかでは、発揮する影響力、注目度は大きく違ってくる。

日本維新の会との統一会派も視野に

無所属議員らを取り込んで「野党第1会派」となろうという競争が始まりつつある。一部には元自民党で保守系無所属の超ベテラン議員を「一本釣り」しようという奇策まで飛び交う。

希望の党は、衆院選で選挙協力をした日本維新の会との統一会派も視野に入れる。実現すれば逆転して野党第1会派になれる。

しかし、そうなったら立憲民主党は、岡田克也、野田佳彦氏らの「無所属の会」と合流して、抜き返すかもしれない。旧民進党内の確執は、まさに「仁義なき戦い」と呼ぶべき領域に入ってきた。

野党が結集して「安倍1強」を追い詰めようという姿勢はなかなか見えてこない。安倍晋三首相の高笑いが聞こえてきそうだ。

(写真=アフロ)
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