どうしても “やる気”がわかない日はどうしたらいいのか?
ここまで“気づき”について長く語ってきましたが、もう一方の“やる気”が消えてしまった時にどうすればいいのでしょうか。一時はごうごうと燃え上がった“やる気”は、いつの間にか鎮火……。よくあることです。
前述した「行動化」の絶対条件・必要条件を書いているのなら、あとは後述するように行動の“ハードル”を徹底的に下げるといいでしょう。まずは、一歩前に進めることがポイントです。これを私は、“ベビーステップ”と呼んでいます。二歩も三歩も進まなくていい。場合によっては一歩でなくても、半歩でもいい。少し前に出るのです。
人間、どうしても“やる気”がわかない日はあります。
そういうときは、行動のハードルを徹底的に下げる。「何もしない日」を作らないことが大事です。たとえば朝の通勤時に、「仕事の振り返り」を15分間行うと決めたとします。しかし、その日満員電車で座って作業ができないことがあります。もしくは、疲労のため座席で仮眠をとりたいということもあるでしょう。
一歩でなくていい、半歩だけ前へ出よう
こういう状況のときは、モチベーションをたきつけるより、行動のハードルを徹底的に下げることがおすすめです。「振り返り」は、「手帳に1行でいい! 帰りの電車でもいいから、必ず1行を書こう!」とアドバイスします。
ハードルを下げたことで、半歩は前に出ることができる。そうやって日々を積み重ねていくと習慣化するのです。そうなれば、“やる気”をモチベーションにしなくても、やるのが当たり前な生活が訪れます。
“気づき”を行動に変換し、“やる気”はベビーステップで習慣化してモチベーション要らずにしてしまう。これが、学びを安定的に行動につなげるコツだと私は考えています。