“気づき”は線香花火 火花を散らし、すぐ地面に落ちる
長続きしないのは“やる気”だけではありません。“気づき”も残念ながら同じように時間とともに色あせてしまいます。専門家の話を聞くと、「あ、そうか!」と気づくことがあります。
「あー、やっぱり行動しなきゃだめだな」
「やっぱり自分を振り返ることが重要だな」
「今この瞬間を生きることが大切なんだよな」
思うに、“気づき”とは線香花火のようなもので、一瞬「バチッ!」と鮮やかに火花を散らしますが、すぐにボトッと地面に落ちて消えてしまいます。“気づき”の寿命は秒単位なのです。
行動に変換することで“やる気”も“気づき”も長持ち
問題は、この瞬間的で刹那的な“やる気”と“気づき”をいかに長持ちさせるか。具体的に言えば、熱い気持ちや発見を、行動に変換するチカラが重要なのです。
“気づき”に持続性がないことがわかっていれば、行動に移すためのポイントもわかります。次のようなポイントをおさえて「行動化」しましょう。
●絶対条件:「何を」「どうする」「いつ」
●必要条件:「どこで」「誰と」「どれぐらい」
「自分を振り返ることが重要」というテーマを行動化するならば、
●「朝の通勤電車で(いつ)、昨日の、「良かったこと反省すること」「今日どう過ごすか」(何を)を15分間で(どれぐらい)ノートに書く(どうする)」
と行動化します。
“気づき”は日常の多忙さにかき消されてしまっても、具体的な行動は間違いなく日常に存在します。つまり、通勤電車というシチュエーション、15分という時間、何を書くか、どこに書くかを決めたときに、現実に存在させることができます。
極端なことを言えば、こうして行動化してしまえば、当初の“気づき”はもう心の中から消えてしまっても大丈夫です。