『続・哲学用語図鑑』(プレジデント社刊、田中正人著、斎藤哲也編集・監修)より
▼荘子

本名は荘周(そうしゅう)。老子とともに道家の思想家とされる。『史記』によれば、宋の蒙(現・河南省商丘市)の生まれで、紀元前4世紀末から3世紀初頭にかけて、孟子と同時代に活動したと考えられている。一般的には老子の思想の継承者とみなされているが、老子に関しては実在したかどうかも含めて謎が多く、その継承関係も定かではない。

▼孟子

戦国時代の儒家。本名は孟軻(もうか)。魯の鄒(現・山東省鄒城市)に生まれる。孔子の孫である子思の弟子から孔子の教えを学び、その理想を実現するべく、梁、斉、宋、魯などの諸国を遊説したが、芳しい成果は得られなかった。晩年は郷里に戻り、弟子の教育と著述に専念した。彼の言行を記録した『孟子』は、『論語』『中庸』『大学』とともに四書として儒教の経典とされる。

*文中の一部の漢字は正しく表示されないため、カタカナに置き換えました。書籍では正しい漢字で表記しています。

著:田中 正人(たなか・まさと)
1970年生まれ。ロンドン芸術大学ロンドンカレッジ・オブ・コミュニケーション卒業。
MORNING GARDEN INC.において、グラフィックデザインを中心に書籍の企画、製作を行う。
監修:斎藤 哲也(さいとう・てつや)
1971年生まれ。編集者・ライター。
哲学・思想から経済・ビジネスまで、幅広い分野の書籍の編集や構成を手がけるとともに、書評・ブックレビューなども執筆。
関連記事
哲学者をキャラ化『哲学用語図鑑』日本編
『論語』に学ぶ部下が絶対にしてはいけない3つのこと
「孫子」に学ぶ「戦わずにして勝つ」の3つの実践法
最大の逆境にある人はなぜ、『孟子』を読むべきなのか
小宮一慶式“教養・哲学”最速学習法「自分の軸になる古典を読む」