超高学歴女性の既婚率は5割 子供の数は「最低」

【超高学歴女性の特徴3.超高学歴女性ほど、少子化の傾向】

同調査によれば、既婚率は全ての大学難易度区分において5割程度で、おおむね同水準であることが明らかになっています。ただ、既婚者の女性1人当たりでみると、学歴が高い女性ほど、子どもの人数が少ないことが分かっています(図表3)。

もちろん、既婚か未婚か、また子供の有無などは個人の選択の問題ですので、それぞれに理由があります。ただ、超高学歴女性ほど子供は少ないという結果の背景には、超高学歴女性が晩婚・晩産であるという傾向と関連があるように思われます。

超高学歴女性は、企業で将来の幹部候補として採用されている場合も少なくありません。実際、調査結果のなかでも、超高学歴女性は、その他のグループに比べて、総合職(事務系・理系)として働く割合が高いことが特徴的です(Q4グループ44.1%>Q3グループ22.6%>Q2グループ18.5%>Q1グループ14.8%)。

上記を踏まえれば、超高学歴女性は、責任ある仕事を任され、活躍の場を与えられている一方で、時間的にゆとりが少なく、晩婚・晩産になる可能性が高いと考えられます。今後、仕事と生活の両立を自然体でできるような社会に変わっていくことが、少子化とも結びつく晩婚・晩産の現状を変えていくための必要条件となるのではないでしょうか。

図表3 大学難易度区分と有配偶率・一人当たりの子ども人数
図表4 大学難易度区分と平均初婚年齢・平均第一子出産年齢