仕事と家庭の両立を目指す、超高学歴女性の「胸の内」

▼超高学歴女性が仕事と家庭を実現させるための「ヒント」

超高学歴女性の3つの特徴をあげて改めて感じたのは、彼女たちは仕事と家庭の両立意欲が極めて高いということでした。と同時に、それを実現している人や実現しようとする人はかなり苦労もしているであろうとことも強く感じました。

今回は、子供を2人以上持ち、仕事を続けている超高学歴女性に、仕事と家庭の両立に必要なアドバイスなどを尋ねてみました。すると、下記のような声が上がってきました。

●「育休から復帰した後、週に1~2回子供が熱を出して会社を休むこともしばしばで、私は会社に貢献してない……と落ち込んでいたときがあります。でも、入社してから出産までの間に、お給料以上に働いて会社に『貯金』してきたという自負があったので、『今はその“貯金”を取り崩しているのかな』と思うことにしました。ライフステージに応じて、貯める期間と取り崩す期間があると解釈すると、育児で忙しい時期に、思うように会社に貢献できていない自分を責めずにいられるのではないでしょうか」

●「仕事と家庭の両立ができている、と胸を張れる感じではありません。正直に言えば、いろいろなことを無視して強引にやってしまっている、というのが実状です(笑)。仕事の方もクオリティ低めでやらせてもらっています。仕事と家庭の両立のためには、相当わがままに無理を通す傲慢さと欲深さが必要ではないでしょうか」

●「まずは、自分なりに工夫することが大切だと思います。例えば、些細なことですが、子供のその月の給食メニュー表が届いたら、給食のメニューと重複しないように、毎週日曜日に平日夕食の献立を全て立ててしまうとか。あとは、日々の生活を送ることができていることに感謝の気持ちを忘れないようにしています」

これらの声から感じること。それは、仕事と家庭を両立させるために、それぞれが暗中模索し、自分なりに納得できる答えを必死に見つけてようとしていること。また、両立させるための正しいやり方は1つではないということかもしれません。

仕事と家庭の両立に悩む女性は多いと思いますが、試行錯誤しつつも諦めずに努力を続けていれば、いずれは納得できる答えが見つかるのではないでしょうか。

【関連記事】
女性の意欲を削ぐ「マッチョ社会」の問題
商社勤務夫婦が実践する「家事分担しないルール」
女の子が東大に入ると損? いいえ、日本一幸せになれます。
「女性の働きやすさ」に関して、就活中の女子学生が質問しなくなっている
なぜ、20代高学歴女子は「専業主婦」狙いなのか