偏差値教育のねらいは政府容認の洗脳支配だ

2022年1月15日、東京大学の前で、大学入学共通テストの受験生ら3人が刃物で切りつけられて負傷した事件が起きた。逮捕された名古屋市に住む高校2年生は、東大医学部を目指していたという。学校の面談で「東大は無理」と言われて犯行を計画したと報道されている。学歴偏重、偏差値教育への批判が高まった。

東京大学前で、受験生らが切りつけられた現場付近を調べる捜査員。
東京大学前で、受験生らが切りつけられた現場付近を調べる捜査員。(時事通信フォト=写真)

私も偏差値と共通テストは、それぞれ日本をおかしくしていると思う。医学部志向も、AI(人工知能)が普及する未来を考えれば時代遅れだから、「東大医学部しかない」と思い詰める必要はまったくない。

まず学力偏差値は、私が大学入試をしたときにはなかった。1970年代に全国的に広まったが、普及した背景には、72年に起きた浅間山荘事件がある。連合赤軍の残党5人が、浅間山荘の管理人の妻を人質にして9日間にわたって立てこもった事件だ。

首相になった中曽根康弘氏のアドバイザーを務めていたときに、私が「また学生運動が盛んになりませんか」と尋ねたら、中曽根氏は「心配いりません。学力偏差値を全国的に導入して、政府に逆らう学生が出ないようにしていますから」と即座に言った。