寝具は、寝返りをきちんとうてることが大事です。寝ている間も動きやすいように、マットは肌と同じ硬さの“等反発”のものがベスト。枕は幅も必要です。高さや硬さを重視しがちですが、幅がないと寝返りのたびに目が覚めてしまうからです。寒い時期は掛け布団をかけがちですが、掛け布団を増やすと重くなるうえ、熱気は下から抜けるので、敷布団を重ねて体の下に敷くほうが温かくなり、よく眠れます。

写真=(AFLO)

成長ホルモンが最初の3時間に分泌されるのは先述のとおり。極端な言い方をすれば、忙しくて睡眠時間がとりにくいときには、とにかく湯船につかってリラックスした状態をつくり出し、3時間だけ深く寝る。これだけで体はかなり回復し、翌日は元気に動けます。

残念ながら成長ホルモンの分泌量は、年を重ねるごとに減っていきます。年々疲れがとれなくなってきたと感じている方は、特に入浴を習慣づけること。時間に余裕がある方は、朝の起床時間から90分ごと逆算して、寝る時間を決めると、レム睡眠で目覚められ、気持ちよく起きられます。お風呂で準備を整え、良質な睡眠でしっかり回復してください。

▼疲れがとれる帰宅後のタイムスケジュール
[夜]
●―入浴……就寝1時間前にぬるめに15分
  
●―就寝0分
●―30分
●―60分
●―90分
●―120分
●―150分
●―180分……眠りはじめの3時間で体はかなり回復!

  
  ・
●―270分……あとは90分区切りで起床時刻を決めよう
  ・
  ・
●―360分
  ・
  ・
●―450分

[朝]

(池田純子=構成 大森大祐=撮影(石川氏) AFLO=写真)
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