風呂温度、入浴時間を意識しているか?

お風呂につかる3大効果は「浮力」「温熱」「水圧」です。「浮力」によって体が軽くなることで、日中緊張していた筋肉が弛緩します。適度な「温熱」で体が温まり、抱えていたストレス(交換神経)にブレーキがかかり、副交感神経が優位になるため、精神的な疲れを癒やします。また、お湯の「水圧」が心肺機能を高めるため、血流がよくなり、血液にのって食事により吸収された栄養、酸素が体の隅々まで行きわたります。回復への準備ができるのです。

ここで気をつけたいのが、お湯の温度です。冬なら40度、夏なら38度。入って心地よいと感じるぬるめの温度が、最も血流を促し、副交感神経を優位に保ちます。

血液が体を一周するのにかかる時間は約1分。15分つかれば15回程度、血液が循環します。額から汗が出るくらいを、入浴時間の目安としてください。お湯が熱すぎると長くつかっていられないうえ、交感神経が優位になってしまい、リラックスできなくなってしまうので、注意しましょう。

入浴剤は入浴の効果を高めるものですが、使用されている方は、違いも把握しておきましょう。“硫酸ナトリウム”が主成分の粉タイプは体を温める保温効果に特化しています。泡の出る“炭酸ガス”タイプは、お湯に溶けた炭酸ガスが末梢血管に入り代謝機能が高まります。体も温まり、血管が開き血行促進します。疲労回復効果を狙うならこれがお勧めです。乳液タイプは乾燥をおさえるのに特化しているので保湿中心です。自分の体調に合わせて使い分けると、より効果的です。

寝具や照明にどれだけ投資しているか?

お風呂上がりは読書をしたり、日記を書いたりしてリラックスして過ごしましょう。スマホやパソコンは液晶のブルーライトが、眠りを安定させるメラトニンの分泌を妨げるので避ける。カフェインが入ったコーヒーやお茶、冷たい飲み物、寝酒は良質な睡眠を妨げます。ホットミルクやハーブティなどを選びましょう。

照明の影響も大きく受けます。ブルーライト同様、強い光はメラトニンの分泌を妨げるため、白くて強い明かりより、暖色のやさしい明かりがお勧めです。光の強さや色を変えられる照明器具にして、朝晩を使い分けてもいいでしょう。就寝時は、暗い中で物の形がうっすら見えるぐらいの弱い明かりにして、目が覚めても強い明かりはつけないこと。視覚から得る情報は80%以上と言われています。就寝時に視覚からの情報が遮断されれば、脳が休まります。