端羽さんから田原さんへの質問

Q. 日本のビジネスパーソン、どうすれば元気になりますか?

【田原】アメリカに1年留学していた編集者から、興味深い話を聞きました。アメリカには、もはや「就活」がないというのです。アメリカの学生は大企業に夢を抱いておらず、卒業したら起業する人が多いのだそうです。

それと比べて日本は遅れています。大企業に夢がないのは日本も同じで、40~50代には仕事を与えられず給料も上がらない人たちが詰まっています。それなのに日本にはまだ就活があって、大学を出たら就職することがあたりまえになっています。本当に「就職」するならまだいいですが、実態は「就社」。つまり会社に養ってもらおうという感覚です。

これじゃ元気になれるわけがありません。端羽さんのように若い起業家が次々に出てきて、就職するよりおもしろいことがあるということがもっと世間に広まってほしいですね。

 

田原総一朗の遺言:「就社」の認識を捨てろ!

編集部より:
次回「田原総一朗・次代への遺言」は、特別対談として石原慎太郎氏のインタビュー「田中角栄にあって、安倍晋三にないもの」を掲載します。一足先に読みたい方は、7月25日発売の『PRESIDENT 8.15号』をごらんください。PRESIDENTは全国の書店、コンビニなどで購入できます。
 
(村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)
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