定年後の60~74歳までの15年間は、元気で好きなことができる「人生の黄金期間」。このときに無為に時間を過ごすのではなく、充実した第2の人生を送るにはどうすればいいのか。ベストセラー『定年後』の著者・楠木新さんなど3人に聞いた――。

定年後も生き生きしている人は全体の2割程度

長い宮仕えを終え、やっと手に入れた自由。これからはのんびり好きなことをして過ごすぞと喜んだが……。

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「定年後は確かに解放感があります。特に最初の1カ月は解放感に満たされます。ただ、それがピークで、半年もすれば現役時代との落差を痛感し始める。忙しく、人間関係がわずらわしくても、会社生活はそれなりによかったなと。定年後も生き生きしている人は全体の2割程度でしょうか」