世界トップレベルのチーム力になれるか

リオ五輪の出場国は日本など12カ国、WSのコアチームは15チームである。日本の位置は現在、世界の10~15位の間とみていいだろう。だから、五輪でメダルを獲得するためには、さらに2段、3段のチーム力アップが求められる。

香港セブンズを制したフィジーほか、ニュージーランドや豪州、イングランドなどを倒すためには、まずは個々のフィジカルやフィットネスをもっと上げる必要がある。

日本協会の岩渕健輔・日本代表ゼネラルマネジャー(GM)が説明する。

「基本的に、日本がやるべきことは、ベーシックなところをしっかり上げていくことです。ワールドカップの日本チームもそうでしたが、(セブンズも)男女関係なく、本当に走れるようになることです」

昨年のW杯で南アフリカに番狂わせを演じた日本代表のごとく、男子セブンズ日本代表もまた、「世界一のフィットネス」を創り上げることが五輪メダルのカギを握る。

男子セブンズ日本代表は休む間もなく、WSのシンガポール大会(16~18日)に転戦し、世界の強豪にチャレンジする。その後、5月、6月は国内合宿で戦術を磨きながら徹底的に走り込み、リオ五輪前の7月には強豪チームと対戦するプランとなっている。

期待したいのは、ポジション争いである。今回の昇格大会に出場しなかったスピードスターの福岡堅樹や藤田慶和、山田章仁(いずれもパナソニック)らも加わり、五輪キップ争いはし烈さを増していくことになる。