今センバツ出場「エースで4番」は国公立大学志望

では、現在開催中のセンバツ大会に進学校は出ていないのか。調べたら、しっかり出ていた。

【2016年出場】
▼土佐高校(2013年にも出場)
▼県立長田高校(兵庫・21世紀枠)
東大(2、4、3名)
京大(15、23、26名)
阪大(38、29、33名)

※土佐も長田も、今センバツ大会ではすでに初戦敗退

県内屈指の公立進学校・長田のエース、園田選手を報じる朝日新聞(3・25付)。3月24日のセンバツ初戦では自責点0被安打3ながら、2-3で三重・海星に惜敗。香港に住んでいたこともあり、中国語も話すことができるそうだ。

長田高校は県内屈指の公立進学校で、地元・神戸大学の合格者数が全国1位になることも多い文武両道の学校。夏の甲子園の予選で、ベスト8に入ることも珍しくない。

大会前、長田高校の監督は「時間、空間、予算に制約がある以上、練習で工夫するしかない」(注:定時制もあるのでグラウンドをフルに使えない)とコメントしている。

また、今年の野球部卒業生にも現役の東大合格者がいるという土佐高校の部長も「進学校であるため、練習時間が限られています。短時間の中で効率的に練習を行い、質を高めるしかない」と。ほぼ同じ内容のことを述べている。

やはり基本は、地道な練習を積み重ねるしかないのだろう。ただ、進学校の生徒は理解力が鋭く、学習時にも発揮する集中力の高さという特別な武器も持っているのが強みだ。

ちなみに、長田のエースで4番の園田涼輔選手(3年)はプロも注目する右腕でマスコミの注目度も高いが、浮ついた様子はない。先日、甲子園で負けた後、記者に対して国公立大学の理工系学部への進学が希望で、すぐに塾通いを再開し、野球と勉強との両立を目指すと宣言している。