同友会、内閣府出向、コンセッション事業推進部へ

三浦さんは2001年に社長室の課長に昇格した。07年にオリックス・システムに出向し、経営統括室ゼネラルマネージャに、2010年に業務改革室長、12年に国内営業統括本部の本部統括室長になる。この間、日本経済研究センターに出向する。13年からは経済同友会や内閣府規制改革推進室にも出向し、15年からはオリックスに戻り、リテール事業統括室を経て、コンセッション事業推進部に勤務する。

「人事異動になるたびに、新しい仕事を覚え、知識を身に付ける必要があります。そのための勉強は、私なりに全力でしてきたつもりです」

50人ほどの同期生のうち、約40人が在籍している。入社30年近いことを考慮すると、定着率は相当に高い。

「私たちが入った頃は、知名度がまだ低かったのです。家族たちから、オリエント・リースという会社で大丈夫なのかと心配されながら、入社した人がいます。そんな思いをバネに仕事をしてきたのです。私も、その一人です。

同期生たちは、今やそれぞれの部署で責任ある立場でがんばっています。20数年経った現在もつながりがあり、仲がいいのです。たくましいタイプが多いですよ」

三浦さんは社員の昇進・昇格などを見ていると、「公平な人事が行われていると感じる」という。

「学歴や性別などで昇進・昇格などが決まっているとは思えません。あくまで、実績をもとに判断しています。20数年で社員数は3000人から3万人規模になりました。新卒に加え、中途採用で入った人がたくさんいるのです。新卒と中途で入った社員の割合は半々です。新たにグループに加わった会社の社員が転籍して入ってくる場合もあります。

こういう中で、学歴で昇進・昇格を判断することなく、フェアな人事が行われています。そういった社風が私は好きなのです」

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