そして、早く帰ったら早く寝ること。しかし、それを妨害する3つの要因がある。テレビ、ネット、夜の付き合いだ。テレビは、どうしても気になる番組のみ録画する。録画が面倒くさいと思うようならその程度の番組は切り捨てる。ネットはなかなか大敵だ。ネットはテレビと違って「ながら見」ができない。気付けばとんでもない時間が経っていたという経験があるのではないだろうか。だから、時間を決めて、これ以降はやらない、というようにスパッと切ってしまうことだ。そして飲み会。職場の仲間と週に3、4回飲みにいっても、話すことは実はほぼ同じだ。多少付き合いが悪いと思われたとしても、1カ月に1回に減らしても、ほとんど問題ない。もしもそれで派閥から外されるのであれば、それはそれで結構と構えよう。派閥で出世する時代は終わったのだ。

※図版は永井孝尚氏の話をもとに編集部作成。

國貞文隆
1971年生まれ。東洋経済新報社記者を経て、コンデナスト・ジャパンへ。「GQ」の編集者としてビジネス記事を担当。著書に『やはり、肉好きな男は出世する』。
 
永井孝尚
1984年、日本IBM入社。2013年、独立。多摩大学大学院・客員教授。著書に『100円のコーラを1000円で売る方法 1~3』『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』。
 
(唐仁原俊博=構成 小倉和徳(國定氏)、岡本 凛(永井氏)=写真)
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