余分な贅肉は体にも財布にも不要

ここまで見てきた財布の共通点は、合理的で筋肉質であるということ。本当の金持ちは、財布や靴、シャツなど自分の持ち物に、形式的にこだわらない。おのおののライフスタイルに合わせて、自分で管理しやすいものを選んで、工夫を凝らしていた。

しかし、超「メタボ」財布の筆者としては、真似できるのか……。そこで、自らも家計を管理しているFP・清水香氏に、家計と経費、自分のお金を管理できる財布の使い方を教わった。

清水氏は、財布を日常生活費、子ども関連費、自分の小遣いや経費立て替えの3つに分けている。それぞれの財布に毎月決まった額を入れ、それぞれの財布から必要な額を出す。公共料金等は大体いくら必要かわかっているので口座振替やカード決済を利用し、あらかじめ定額を入金する。レシートは確認資料なのでそれぞれの財布に入れておくが、1カ月ごとに確認した後、破棄するので、財布がぱんぱんになることはない。

生活設計塾クルーFP●清水 香さん
「財布は3つに分けて、しっかり家計を守ります!」
財布は用途別に3種類つくるが、持ち歩くのは仕事の経費、自分のお金を入れるものだけ。後の2つは家に置いておく。それぞれの財布に入れる額は毎年4月に生活の変化に応じて見直す。クレジットカードはマイルやポイントがたまるものを主に使用。子ども用財布には毎月一定額と一緒に病院の診察券、保険証等が入っている。
 
(相澤 正、宇佐美雅浩(ジム・ロジャーズ)=撮影)
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