朝型習慣をキープするためのちょっとした「工夫」

ポイント8▼2次会には行かない

朝、早く出勤することは、現在そうしていない人には結構大変かもしれませんが、数週間かければ、徐々に朝型に変われます。私は、元々夜が弱いので、2次会にはめったなことがないと行きません。夜更かしすると早起きができにくくなるからです。もちろん、休みの日などは、比較的ゆっくり起きることもあります。オンとオフで生活パターンを変えてもかまわないのです。

ポイント9▼上司と「仲良く」なれる

朝型のメリットはほかにもあります。

できる上司はたいてい早く出社するので、上司との時間を持つことができます。日中ならゆっくり話せない案件や、場合によってはプライベートの相談もできます。上司も比較的リラックスした時間帯なので、よく話を聞いてくれますし、上司の覚えも違います。

さらには、朝早く来れば、遅く来た人が何をしているかが分かります。遅く来た人には、早く来ている人たちが何をしているかは分かりませんし、新聞などからの情報収集もやや不十分でしょう。もう、その時点でスタートラインが大きく違っていることに、遅く来た人は気づいていないかもしれませんね。

ポイント10▼前日の退社時間も早い

家庭の事情などで、早い出勤が困難な人もいると思いますが、出来る範囲で早く会社に行き、そして、早く帰ることです。実は朝型への転向は、この前日の退社時間が鍵となります。

毎日の仕事のスタートダッシュがその日の仕事を決めます。仕事で自己実現する(=なれる最高の自分になる)ためにも、朝型の生活をお勧めします。

経営コンサルタント 小宮一慶(こみや・かずよし)
1957年生まれ。京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年米ダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略業務などに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役就任。96年小宮コンサルタンツ設立。企業経営の助言の他、講演や執筆も。最新著は『松下幸之助 パワーワード ―強いリーダーをつくる114の金言』(主婦の友社)、『小宮一慶の1分で読む!「日経新聞」最大活用術 2015年版』(日本経済新聞出版社)、『No1コンサルタントが教える 20代の後悔しない働き方』(青春出版社)、『一流に変わる仕事力』(中経出版)など。
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