FP山口京子さんの結論●車にこだわるなら教育・住宅は引き締めて
コストパフォーマンスで言うと、レンタカーや軽自動車の利用がトクであるのは、誰もが納得できることです。しかしすべての方に、“脱マイカー”や、軽自動車の利用をすすめるわけではありません。
Aさんの場合、華麗なる外車遍歴に苦言を呈したいところですが、自営業者であるなら、よい車に乗るのは仕事のうち。
Bさんの場合、ラッキーなのは「軽自動車に堂々と乗れる」という点でしょう。エリアによっては、そうはいかないケースもよく見聞きします。
Cさんの場合、車から自転車に切り替えたおかげで健康になるなど、素晴らしいことずくめですが、雨天時の不便さなどのデメリットもあります。
家計を圧迫しない範囲で、心豊かなカーライフを楽しむ人が増えればいいと思います。ただ、世帯年収が1000万円あっても、外車に乗り、家を買い、子どもがお受験すれば、家計は破綻します。ほかにはこだわらずに、いい車に乗るのであれば問題ないでしょう。重要なのは、優先順位をつけることです。
名古屋市生まれ。フリーアナウンサーから上京を機にFPに転身。テレビ、ラジオ、雑誌などで活躍。著書に『5ステップで貯まらん人を脱出 FP山口京子式 家計簿いらずの貯まるお財布メソッド』『「そろそろお金のこと真剣に考えなきゃ」と思ったら読む本』など。