「便利」「感動」「革新」を生み出す
いま、私どもではICTの活用にも力を入れている。2014年4月に損保ジャパン日本興亜にICTグループを新設し、当グループにおいて特にマーケティングやデジタル技術に優れた知見、ノウハウをもつ社員を配置した。「便利」、「感動」、「革新」をもたらすサービスの創造を目的として、「お客さま目線」でICTのさまざまな活用方法を試行錯誤しながら検討している。
また、今後の可能性ということで高い関心を持っているのがビッグデータの活用である。これまでは母集団の一部のデータを用いて全体を推測するしかなかった。しかし、これからは母集団すべての情報を得ることができる。それによって、顧客の一人ひとりに最適なサービスが提供可能な時代になりつつある。
当グループでは現在、ビッグデータ解析とあわせてテレマティクス技術を活用した企業向け安全運転支援サービス『スマイリングロード』を試行展開中であり、3月からの全国でのサービス提供開始に向けて準備を加速している。「便利」、「感動」、「革新」をもたらすICT無くして、当グループの目指す「真のサービス産業への進化」は実現できない。
1956年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、安田火災海上保険入社。2010年に損害保険ジャパン社長に就任、2014年9月より損保ジャパン日本興亜会長。12年より日本興亜損保との持ち株会社NKSJホールディングス(現・損保ジャパン日本興亜ホールディングス)社長を兼任。