大阪の「進学指導特色校」が大躍進

他の進学指導特色校の状況を見ると、大手前は44人増で165人となり14位から6位に順位を上げている。同じく四条畷が43人増で161人となり18位から7位、豊中は30人増の160人で12位から8位、岸和田も23人増の107人で36位から19位に入った。11位の三国丘(15人減)、12位の天王寺(1人減)、17位の生野(1人減)は合格者が減っている。

大阪の私立校では清風が44人増で155人となり、前年の20位から9位に大きく順位を上げた。10位の奈良の畝傍も30人増の146人で19位からジャンプアップしている。

同志社大の合格者数ランキングには、地元の京都の高校は1校しか入っていない。今出川と京田辺(京都府・京田辺市)の2つのキャンパスが大阪や奈良から通いやすいこともあり、両府県の進学校からの出願が多いためだ。

合格者ランキングに唯一入っている洛南の合格者数は21人減で130人。順位は前年の9位から13位になった。1984年から2011年までの28年間、常にベスト3圏内にあり、その間に1位が19回、2位が7回と同志社大に強い高校だったが、近年は合格者が減少傾向。11年から3年連続で合格者が減っている。洛南は長年、京都大合格者ランキングの1位をキープし、さらに国公立大医学部(医学科)の合格実績を伸ばしている。前出の北野や茨木と同様に、同志社大を志望する生徒の減少が合格者減につながっているようだ。

同志社大の合格者数ランキングは公立校優位で、前出の大阪桐蔭と清風、洛南の他に私立校でランキングに入っているのは、14位の明星(30人減)と18位の須磨学園(41人増)、20位の西大和学園(8人増)の3校。もっとも、公立校優位の中、04年から14年にかけて同志社大の合格者数の伸びが最も大きかったのは、13人から112人に増えた須磨学園だった。

(浮田輝雄=撮影)
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