人を使うということは、気持ちよく働いてもらうことに通じる。
「みなさん、トップの人間性いかんで組織力が変わるほどの影響があることを理解されています。そのため自分の空気感をつくり、その中で部下の心を掴む術を熟知しています。相手を気持ちよくさせて、自分がイニシアチブを握る。するとよりよい結果が自分に返ってくるとわかっているのです」
居丈高な態度で相手をむやみに緊張させることは、実は“二流”である証しなのだ。
また、レディファーストを心得ているのも“超一流”の特徴だ。
「狭い機内、ファーストクラスの方々は『お先にどうぞ』と、CAにも先を譲ってくださいます」
ファーストクラスの常連からは、「上客だから、○○されて当然」という驕りは一切見えてこない。
「ビジネスクラスのお客様は、女性ひとりでは持ち上げることができないほどの重いキャリーバッグを『棚に上げておいて』と、いとも簡単におっしゃり、あとは知らん顔という方も……」
“女性をリスペクト”できるかも、一流かどうかの分かれ道なのだ。
日系、外資系航空会社の国際線キャビンアテンダント(CA)として活躍後、女性の転職・就職を支援する会社CA-STYLEを立ち上げる。人財育成コンサルタントとして、現在も全国各地で講演・研修を行う。著書に、12万部のベストセラー『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』などがある。